北海道の海産物を中国および香港の消費者に届けるため、重要な輸出ルートを再開

日本・東京 - Media OutReach - 2020年6月29日 - 海外へ高級海産物として輸出される北海道のホタテ貝の生産者にとって、通常6月は10月まで続く出荷シーズンが始まる時期です。しかし、新型コロナウイルス感染症（Covid-19）の影響で当局が渡航制限を開始したことによって、日本の農水産品の最大の輸入元である、中国の玄関口となっている香港に、ホタテ貝をはじめとする海産物を北海道から直接空輸することができませんでした。中国における日本からの農水産品輸入額は、2019年には39%増の1.6兆円（133億ユーロ）に達していました。

DHL グローバルフォワーディングジャパンは、千歳空港から香港空港まで週3回、チャーター輸送を開始しました。航空会社が国際便の運航を停止している現在、本チャーター便は、北海道の主要な国際空港である千歳空港から香港空港への唯一の直行便になります。今年4月、日本の海産物輸出額は229億円から149億円まで落ち込んでいます。

DHL グローバルフォワーディング 北アジア南太平洋地区CEO兼DHLグローバルフォワーディングジャパン株式会社 代表取締役社長である チャールス カウフマン（Charles Kaufmann）は次のように述べています。「数週間続いた渡航制限が徐々に解除されつつある中、各国とも回復には時間がかかっており、新鮮な生鮮魚介類を日本から海外の消費者に届けることは急務でありました。日本の海産物の輸出入を扱う主要なフォワーダーの1つとして、当社がパートナー各社と協力して千歳空港から香港空港へ、制限解除後初の貨物直行便を迅速に手配できたことを非常に誇りに思います。ホタテ貝をはじめ、ナマコやメロンなどの生鮮品の輸出ルートが確立されたことにより、北海道の生産者は収穫した農水産物を新鮮な状態で、タイムリーに消費者へ届けることができます。」

航空、海上、陸上貨物輸送のグローバルリーダーである当社が日本からの輸出をてがける海産物のうち、最大量を占めているのがホタテ貝であり、その多くが日本国内で最大の漁業生産量である北海道から出荷されます。日本では水産物の国内消費量が20%以上落ち込んでおり、1.4兆円（100億ユーロ）規模の水産業界を支えるため、海産物の海外輸出を積極的に促進してきました。

DHL グローバルフォワーディングジャパン株式会社は、2019年5月に日本での設立50周年を記念し、北海道の千歳市に自社支店を開設しました。地元生産者の方々へ海外市場への輸出に伴う通関手続きの専門知識を提供し、信頼性の高い最新の冷却設備による輸送を行うことで、海産物の品質を保証します。

Note to editors:

ホタテ貝は2018年の日本の海産物輸出品目のうち、圧倒的に輸出額が大きく、輸出量の大半を北海道が占めています。日本のホタテ貝の80%が北海道産であり、海産物全体でも日本の生産高の20%を占めています。北海道のホタテ業界が直面する物流における現状と課題については、こちらの資料をご参照ください。