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  • Written by Media Outreach

不安定な経済下で力強い回復力を維持 2020年上半期にグループ利益率を改善

ハイライト

2020 年上半期の業績

  • 2020 年上半期のグループ全体の収益は、前年同期から 5.9% 増の 9 億 9,160 万米ドル、前年下半期からは 10.5% 減
  • 2020 年上半期のグループ全体の純利益は、前年同期から 119.2% 増の 3 億 9,080 億香港ドル、前年下半期からは 12.0% 減
  • 2020 年上半期のグループ全体の 1 株あたり利益は 0.95 香港ドル
  • 半導体ソリューション事業の収益は 4 億 7,330 万米ドルで、前年同期から 16.6% 増、前年下半期からは 4.5% 減
  • 材料事業の収益は前年同期比 15.6% 増の 1 億 2,570 万米ドルで、前年下半期からは 3.2% 減
  • SMT ソリューション事業の収益は、前年同期から 6.9% 減、前年下半期から 18.7% 減の 3 億 9,260 万米ドル
  • 2020 年上半期のグループ全体の新規受注額は、前年同期から 7.4% 増、前年下半期から 19.0% 増の 11 億 4,000 万米ドル
  • 2020 年 6 月 30 日時点のグループの受注残高は 7 億 9,990 万米ドル
  • 2020 年上半期の出荷受注比率は 1.15

2020 年第 2 四半期の業績

  • 2020 年第 2 四半期のグループ全体の収益は、 2020 年第 1 四半期から 27.8% 増、前年同期から 19.5% 増の 5 億 5,740 万米ドル
  • グループ全体の純利益は、 2020 年第 1 四半期から 1,341.5% 増、前年同期から 421.8% 増の 3 億 6,540 万香港ドル
  • 2020 年第 2 四半期のグループの 1 株あたり利益は 0.89 香港ドル
  • グループの営業利益は 4 億 9,580 万香港ドルとなり、 2020 年第 1 四半期から 241.1% 増、前年同期から 95.8% 増
  • 2020 年第 2 四半期の半導体ソリューション事業の収益は、直前四半期比 43.0% 増、前年同期比 33.8% 増の 2 億 7,900 万米ドル
  • 2020 年第 2 四半期の材料事業の収益は、直前四半期比 43.2% 増、前年同期比 28.2% 増の 7,420 万米ドル
  • 2020 年第 2 四半期の SMT ソリューション事業の収益は、直前四半期比 8.0% 増、前年同期比 2.2% 増の 2 億 420 万米ドル
  • 2020 年第 2 四半期のグループの新規受注額は 4 億 7,200 万米ドルで、 2020 年第 1 四半期から 29.4% 減、前年同期から 21.6% 減
  • 2020 年 6 月 30 日時点の現金および預金は 35 億 9,000 万香港ドル

香港、中国 - Media OutReach - 2020年7月31日 - 半導体組立・パッケージングソリューションのトップサプライヤーであるASM Pacific Technology Ltd.(以下、「ASMPT」または「グループ」)(HKEX株式コード:0522)は本日、2020年6月30日を期末とする2020年度の中間決算を発表しました。2020年の前半は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって多くの国でロックダウン(都市封鎖)が実施されたことに加え、貿易をめぐる米中関係の緊張が高まったことが逆風となって世界経済が深刻な不況に陥るという厳しい状況にありながら、ASMPTは力強い回復力を見せました。5Gインフラストラクチャ関連投資の増加、中国の半導体サプライチェーンのローカライゼーション、先進的パッケージング市場におけるグループの強固な地位といった要素が追い風となり、収益、利益ともに前年同期を上回る業績を達成することができました。

 

2020年上半期のASMPTの収益は9億9,160万米ドル(2019年上半期は9億2,730万米ドル)、グループ全体の税引き後利益は3億9,080万香港ドル(2019年上半期は1億7,830万香港ドル)でした。また、2020年上半期の1株あたり利益は0.95香港ドル(2019年上半期は0.44香港ドル)となりました。

 

2020年上半期のグループ全体の受注額は11億4,000万米ドルとなり、2021年上半期から7.4%増となり、出荷受注比率は1.15でした。前期末時点の受注残高は7億9,990万米ドルとなっています。

 

ASMPTの最高経営責任者(CEO)のRobin Ngは次のように述べています。「当社は世界経済に吹く逆風を比較的うまくのりきってきたものの、COVID-19のパンデミックや地政学的緊張が進行して依然として混乱し、先行き不透明な状況が続いています。明らかなことは、世界的にこれまでの働き方や業界の常識が急速に変化し、全体の傾向として、この先一層、デジタルの能力や機能の必要性が高まるだろうということです。そのため、テレコミュニケーションの利用も含めて、高性能なコンピューティングやデータセンター、5Gインフラストラクチャ関連、中国の半導体サプライチェーンのローカライゼーションに対して大きな需要が見込まれ、複数の業界にまたがって、これまで以上に広範囲で複雑化したデジタル関連の能力が求められるようになるでしょう。ASMPTにはこうした急速に拡大する要求に応えていく万全の体制が整っていることを、非常にうれしく思っています。」

 

ASMPTはモビリティ、コミュニケーションおよび情報テクノロジー(IT)分野の顧客からの収益を拡大させました。2020年上半期には、オプトエレクトロニクスおよびパワーマネジメント部門も非常に堅調な業績をあげ、前年同期から収益を伸ばしました。また、先進的パッケージング事業も2019年上半期から大幅に業績を拡大しました。

 

経済への逆風が続く中、ASMPTでは給与の凍結、厳密な人員管理、裁量支出の厳重な監視など、グループ全体としてコスト管理のための一連の取り組みを実行してきました。健全な財務状態によって、経済の先行き不透明な今の時期を乗り切るだけの基盤を固めることができています。

 

COVID-19 の影響への対応

今年初めからのCOVID-19の世界的な感染拡大を受け、ASMPTはグローバルに対応を指揮していくためのCOVID-19グループBCP(事業継続計画)委員会を結成しました。委員会はグループ全体で各国当局によるガイドラインや規制を確実に遵守すると同時に、企業市民として地域社会における感染拡大防止対策を支援できるよう、さまざまな取り組みを行ってきました。

 

中国の主要生産施設では、旧正月の休暇以来続いていた各種の移動制限が解除され、実質的にすでに全従業員が業務に復帰しています。グループでは生産性の改善と時間外労働によって、第1四半期中に失った生産能力の大半を回復させました。

 

マレーシア工場では2020年5月中旬までにフル稼働体制を回復しています。シンガポール政府は2020年6月2日以降、企業活動の再開を徐々に認めており、ASMPTの従業員は警戒態勢をとりながら事態の進展を注視しています。いずれの拠点も生産能力は通常レベルに戻っています。グループの事業拠点のある欧米各国では、さまざまな規制や外出制限命令が出されており、グループでは勤務体制を柔軟に調整することで、業務の継続を図っています。

 

事業別ハイライト

半導体ソリューション事業2020年第2四半期の売上は2億7,900万米ドルで、前四半期比43.0%増、前年同期比33.8%増となりました。半導体ソリューション事業の2020年上半期の売上は4億7,330万米ドルで、前年同期から16.6%増となりました。

 

2020年第2四半期の事業別売上は、先進的パッケージング、オプトエレクトロニクスおよびIC/ディスクリートの各事業に支えられ、前年同期から堅調に拡大しました。CIS事業の売上は、主としてスマートフォン向け需要の低迷と、前年の売上が高水準だったことにより、前年同期から減少しました。RDL(Redistribution Layer:再配線層)向けの先進的な表面実装ツールおよびNEXX向け銅ビルドアップアプリケーションも、前年同期から堅調に売上を伸ばしました。市場の拡大を続ける高性能コンピューティングアプリケーション事業も、引き続きNEXXの強力なパフォーマンスをけん引しています。NEXXのほかにも、従来型のワイヤボンダ、ダイボンダも、厳しいビジネス環境にありながらも、前年同期から比較的堅調に売上を伸ばしました。

 

2020年第2四半期の半導体ソリューション事業の新規受注額は2億2,690万米ドルでした。2020年上半期の新規受注額は5億3,650万米ドルで、2019年上半期から14.2%の大幅増となりました。2020年第2四半期の受注額は、パンデミックや貿易戦争の影響から企業心理が全体的に冷え込む中にあって、前年同期から8.1%と若干の減少に留まりました。

 

半導体ソリューション事業の売上総利益率は、2020年第2四半期が42.9%、2020年上半期が42.2%となり、それぞれ前年同期から211bpsおよび219bps改善されました。上半期の売上総利益率の上昇は、主に販売数の増加、生産性向上による成果、製品ミックスおよび生産オペレーションにおける継続的なコスト削減によってけん引されたものです。

 

2020年上半期の材料事業の受注額は1億6,730万米ドルで過去最高額を達成し、前年同期から59.3%増となりました。材料事業の2020年上半期の売上は1億2,570万米ドルで、前年同期から15.6%増でした。

 

材料事業の売上総利益率は、2020年第2四半期が16.9%、2020年上半期が13.5%で、それぞれ前年同期から546bpsおよび250bpsの上昇となりました。材料事業の上半期の売上総利益率の上昇は、主に販売数の増加と、2020年に不採算部門であった成形相互接続基板事業を終了したことによるものです。

 

SMTソリューション事業の2020年上半期の売上は3億9,260万米ドルで、前年同期から6.9%減となりました。同事業の売上総利益率は2020年第2四半期が31.3%、2020年上半期が31.8%となりました。これは、自動車および産業用アプリケーション市場における売上の減少と、昨年に比べて中国で比較的大口の顧客における売上の減少の影響を受けたものです。

 

今回の発表について、ASMPTのCEOのNgは次のように述べています。「国際通貨基金(IMF)は今年6月、2020年の世界経済の見通しをマイナス3.0%からマイナス4.9%へ下方修正しました。2020年下半期も、COVID-19の新たな感染の波の脅威や、米中間の緊張悪化が経済面に及ぼす悪影響が、引き続き世界的に重大な懸念事項となるでしょう。ASMPTは、自動車業界の需要低迷と、ユーロ圏における需要低下を考慮し、2020年第3四半期のグループ全体の収益を4億8,000万から5億6,000万米ドルの範囲と予測しています。

 

こうした先行き不透明な状況にあっても、引き続き、中国メーカーのサプライチェーンのローカライゼーション需要や5G関連インフラの展開の加速していることに加えて、先端パッケージング、シリコンフォトニクス、産業IoT、ミニLEDおよびマイクロLEDソリューション、パワー半導体、Industry 4.0関連ソリューションなど、グループが取り組む新規の市場機会の獲得が順調な進捗を見せており、株主の皆様に長期的に持続可能な価値を提供していけるものと考えます。」

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